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2012年11月10日土曜日

Distillerie d’Absinthe Bovet Racine

 
 
「Distillerie d’Absinthe Bovet Racine」は
フルリエ村からモティエ村に向かう道の
途中にひっそりとあります。
 
 


 
 
代表銘柄は Absinthe "La Fine" 54%と
Absinthe "La Fine Verte" 68%
ゲンチアナのスピリッツも作っていました。
 
 
 
 
 Christophe Racine(クリストフ ラシーン)
若干34歳の彼ですが、すでに製造歴は18年。
1903年のレシピを基に
自分の処方を開発してきました。
 
 
 
 
彼が使用するハーブは"La Fine"が14種類
 "La Fine Verte"は18種類。
特筆すべきは甘味成分として
ステビアが使用されているところでしょう。
 
 
 
 
彼ご自慢の蒸留機
アブサンのニューポットは4日程休ませた後に
加水し、2週間ほどで瓶詰めします。
"Verte"においてはグランドアブサン・
プティアブサンを2か月間ステンレスタンクにて
浸漬し色付けをします。
 
 
 
 
今のところ、年間生産量はわずか1500本。
自らを「アマチュア」と呼んでいましたが
来年からは蒸留所をクヴェ村に移し
本格的にアブサン作りに専念する予定。
 
 

2012年9月1日土曜日

Distillerie les Artisans de l'absinthe/ A.Rey



「Distillerie les Artisans de l'absinthe」は
ヴァル・デ・トラヴェルのフルイエという村にあります。



そこで一人でアブサンを生産するアラン・レイ氏
彼は密造時代に義父からあらゆることを学び
自宅にてアブサンを作っていましたが解禁をきっかけに
カミングアウトし協同組合を設立しました。



銘柄は3種類
「La Fée Vallonne」・「Absinth 53% vol」・「Absinth 68% vol」




昼間別の仕事をしている為
蒸留は夕方からになります。


蒸留が終盤を迎えるとアルコールが減少し
白濁した液体へと変化します。
彼はこの残留液を「PETIT」と呼び大切にしています。
「PETIT」は次回の蒸留の際に使用します。


瓶づめ、ラベル貼りも勿論彼自身がやります。










2012年8月3日金曜日

Absinthe celle à Guilloud



Absinthe celle à Guilloud(セラ・ギウ蒸留所)は
ヴァル・デ・トラヴェルの一番奥にあるフルイエという村にあります。
そこではダニエル・ギウ氏が一人でアブサンを生産しています。

主要銘柄は「FEE VERTE」と「La Guilloudtine」です。


ショップ兼蒸留所


中庭に咲くグランドアブサン


ギウ氏が使用するハーブは6種類。
これはおばあちゃんのレシピで37年間守り続けています。


蒸留は13時から19時までの6時間。
小さな蒸留機での少量生産です。


2005年以前は自宅のお風呂場で作っていたそうです。


出来立てのアブサンのストック。

2012年7月19日木曜日

Absintherie "Not Guilty"



Absintherie "Not Guilty"(サコネ・ダルブ蒸溜所)は
ジュネーヴから車で30分ほど走った
プラン・レ・ズアトという田舎町にありました。



そこでたった一人でアブサンを生産するR.ワナー氏。
ヴァル・デ・トラヴェルのクヴェにも蒸留所を所有しています。


代表銘柄は「La Fée de la Rade」「La Coueste à Berthe」
「"Le p'tit lait" Mister Ed」「La Bleue à Fernand」等7種で
銘柄によってジュネーヴ産・クヴェ産があります。

蒸留所に併設されたバー「スピークイージー」にて
彼はアブサンへの思いを熱く語ります。


彼が所有する100Lの蒸留器


彼がメインに使用する7種類のハーブ。
グランドアブサン・プティアブサン・グリーンアニス
スターアニス・メリッサ・ヒソップ・アンジェリカ


アブサンのストック。
フルーツ・野菜・スパイスに浸したもの、
天然色素入りや木樽熟成品など探究心は尽きません。


夜遅くに到着した私達ですが嫌な顔一つせずに
24時過ぎまでお付き合いいただいた彼。
本当にお世話になりました。